第128章

翌日、目を覚ますとすぐに私と歩美は林田蘭の家へと向かう支度を始めた。

蘭は、健が殺害された事実を既に知っているのだろうか。

車を走らせ、蘭の家の前へ到着する。私はドアに手を伸ばしノックをした。

すぐにドアが開き、蘭が顔を出した。私たちを見るなり、彼女は反射的に眉をひそめる。

「何の用?」

招かれざる客を見るような、刺々しい口調だ。

私は口元を歪めて笑ってみせた。彼女が私を嫌えば嫌うほど、あえて擦り寄って不快にさせてやりたくなる。

「お義母さん、そんなこと言わないでくださいよ。久しぶりに顔を見に来たんじゃないですか。それより、健くんは見つかりました?」

蘭の表情に、一瞬違和感が...

ログインして続きを読む