第13章

ぎょっとして振り返ると、奈美がソファに倒れ込み、時折うわ言を発していた。

それでやっと、彼女が寝言を言っているのだと気づいた。

この数日、翔太に対してびくびくしていたせいで、今や彼の名前を聞くだけで条件反射を起こしてしまう。

しかし、冷静になって奈美の寝言の内容を思い返すと、思わず冷笑が漏れた。

翔太?

本当に私の地位を乗っ取って、この家の奥様になりたいようね。

それなら、自分がそれに相応しいかどうか、よく考えたらどうかしら!

私はフンと鼻を鳴らし、部屋を出た。

マンションの外では、私が出てくるのを見た奈菜がクラクションを鳴らした。

私は勢いよく車に乗り込むと、見慣れた奈菜...

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