第18章

直也がブレーカーを落とした後、私は家を出た。この家は吐き気がするほどで、一刻たりともいたくなかった。

心にある考えはただ一つ。必ずあの二人を私の家から追い出してやる、絶対に!

部屋に戻っても、私の心はなかなか落ち着かなかった。

林田翔太のこれまでのことを思い返す。実によく偽装していたものだ。そして私は、それに全く気づかなかった。

両親がかつて言った言葉を思い出し、私の心の底からまた後悔の念が込み上げてきた。

翌朝、私は早くに起きて薬を飲んだが、直也がまだ起きてこないことに気づいた。

いつもならとっくに起きている時間なのに、今日はまだぐっすりと眠っていて、全く目を覚まさない。その状...

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