第188章

目を覚ますと、スマホの画面は由紀子からの不在着信通知で埋め尽くされていた。

階下へ降りると、歩美がソファに座っている。

私はスマホを彼女に見せた。

「ほら、言った通りでしょう? どいつもこいつも、蘭が遺した金に目がくらんでるのよ」

歩美は口をへの字に曲げた。

「あの家族、貧乏すぎて頭がおかしくなったんじゃないの?」

「どうするんですか、由依さん。このまま嫌がらせされ続けるのも問題だし、着信拒否したって、また別の手で来るかもしれませんよ。下手に刺激したら余計に執着されるんじゃ……」

私は鼻で笑った。

「大丈夫、手はあるわ」

私は由紀子にメッセージを送り、明日の昼に会う約束をし...

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