第22章

この件を心に留め、私は他のものを探し始めた。

しかしLIMEのチャット履歴はほとんど彼によって綺麗に削除されており、見るべきものは何もなかった。

仕方なくアルバムに切り替えると、いくつかの胸糞悪い写真の他に、案の定、有用なものを見つけた。

それは数件の多額の保険証券で、受取人はすべて林田翔太、そして被保険者は私の名前だった。

もし私が死ねば、彼は数千万の保険金を直接手にすることになる。

携帯を握る手が止まらないほど震える。なるほど、道理で林田翔太が私に薬を盛るわけだ。

だが、ふと腑に落ちない点に気づいた。私たちの会社はまだ収益を上げているはずだ。彼がこの程度の金に困っているはずが...

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