第26章

 奈美がバンッと音を立ててお椀をテーブルに叩きつけた。「食事だというのに、そんなみっともない格好して何なの? さっさと部屋に戻って着替えてきなさい」

 私が翔太に目をやると、案の定、彼の視線は美咲に釘付けになっていた。

 心の中で思わず冷笑が漏れる。奈美、あなた、焦ってるんでしょ?

 いつも他人の男を奪うのはあなただったのに、とうとう自分が奪われる番になったわけ? 焦っているのよね? ようやく他人の気持ちが分かったんじゃない?

 私は咳払いを一つした。「すごくいいと思うわ。清楚で綺麗だし、食卓にいる私たちも目の保養になる。このままでいいじゃない」

 奈美は不満そうだ。「でも……」

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