第280章

子供部屋でしばらく過ごすと、張り詰めていた心がすっと軽くなった。

これからの私の恋路がどうなろうと、私には四人の愛しい子供たちがいる。それに、誰よりも私を想ってくれる母さんも。

実はもう、私は十分に幸せなのかもしれない。人間、足るを知ることも大事だ。

リビングに降りて夕食を囲む。渡辺さんの手料理は相変わらず絶品で、つい箸が進んでしまう。

「直也が渡辺さんのご飯を好きな理由がわかるわ。私も大好き」

私は茶碗を捧げ持ちながら、たまらず言った。

「毎日こんな美味しいもの食べてたら、私、絶対太っちゃう」

「お嬢様はもっと食べていただかないと。あっさりしたものもお作りしますよ」

渡辺さ...

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