第311章

どうするべきか私が決断を下すより早く、すぐ近くのドアが勢いよく開いた。

「そこで何やってるんですか? そこは死角だし、ゴミ置き場なんですけど……」

 小柄な女性が歩み寄ってくる。聡太の背後に震えている私と子供の姿を見つけると、彼女は即座に眉をひそめた。

「あなた、何者ですか? 警察呼びますよ!」

「逃げて!」

聡太は今、頭に血が上っている。この女性にまで手を上げるかもしれないと、私は恐怖した。

 だが彼女の反応は素早かった。それ以上近づくことなく、さっと一歩下がってドアを閉める。

「心配しないでください、通報しますから!」

「あと店員も呼んでくる! 加勢させるから!」

 すぐ...

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