第341章

「でも、ふと思ったんです。あの男が頻繁にアイコンを変えるってことは、それだけあのアカウントを日常的に使い込んでいるという証拠ですよね。つまり、陽菜との連絡もそう簡単には途切れない……だとしたら、私たちは一体どう動けばいいのか……」

 陽菜はまだ子供だが、幼い頃から妙に大人びていて、自分なりの考えを持っている子だった。

 大人の入れ知恵で動いている部分が多いとはいえ、彼女が子供であることに変わりはないし、確固たる自我だってある。

 単刀直入にチャット相手のことを尋ねても、前回同様にはぐらかされ、肝心なことは何も話してくれないだろう。

 以前、狂言誘拐のような騒ぎを起こしてまで身を隠そう...

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