第354章

それに、陽菜ちゃんという子に対して、私の中で偏見が芽生えてしまっているのも事実だ……。

 北川歩美は首を横に振って言った。

「由依さん! 今はちょっと気が張りすぎているだけよ。抱え込むことが多すぎて、冷静さを欠いているのね。でも安心して、私がそばにいるんだから。なんとかなるわ。今はまず、自分の体を労わることだけを考えて。また調査に行くことだってあるかもしれないんだから、あなたが先に参ってしまったら元も子もないわよ」

 私は小さく頷き、北川歩美に答える。

「わかってる、自分のことはちゃんとするわ。ただ……陽菜ちゃんのことを考えると、どうしても胸が苦しくなるの」

 我が家にはすでに四人...

ログインして続きを読む