第355章

ところが、マンションに戻るやいなや、管理人のあたりが何やら騒がしいことに気づいた。耳を澄ませば、最近この界隈をうろついている不審な男がいるという噂話だ。どうやらその男、マンションの中に入りたそうにしているものの、オートロックに阻まれて入れず、外でチンピラのようにたむろしているらしい。

 その話を聞いた瞬間、背筋に悪寒が走った。今日、警備員から聞いた話を思い出したからだ。私は意を決して管理人室へ向かい、その不審人物について尋ねてみることにした。

 管理人は私が住人であるため、安全確認のために来たのだと察してくれたのだろう。快く防犯カメラの映像を見せてくれた。

 モニターに映し出された人影...

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