第356章

林田翔太にそう言われて、私は反論する気も失せ、その場を立ち去ろうとした。

 実はもう帰るつもりだったのだが、あいにく林田翔太が私の前に立ちはだかり、行く手を阻んでくる。彼はこう言った。

「北村由依、せっかく今日はお互いここにいるんだ。この際だからはっきりさせようじゃないか。俺はやっぱり子供たちに会いたい。どうあがいても、俺が子供たちの父親であることに変わりはないんだから」

 私は間髪入れずに言い返した。

「その件については、もう話したはずです。絶対に駄目。あなたに会わせても、子供たちには悪い手本にしかなりません。それに以前言いましたよね? あなたが子供たちの生活を邪魔せず、二度と姿を...

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