第369章

小村望は平静を装い、即座に答えてきた。

「圧力? やれるものならやってみればいいさ。でも、君たちの件はとうに終わってる。あいつらが今さら何をしようが無駄だよ」

「林田翔太が君から金を巻き上げようとしたところで、証拠なんて出せやしないだろうしね」

 私は頷き、言葉を返す。

「証拠がないだけじゃないわ。私だって、彼に渡すつもりはないもの」

 小村望もまた、頷いた。

「それを聞いて安心したよ。由依、君は僕よりずっと強いな」

「林田家の連中相手なら、その調子で毅然としていてほしい。つけ入る隙を与えないでくれ」

 今になっても、小村望と林田美玲の関係性は読み取れないままだ。

 彼は林...

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