第379章

私は頷いた。

「分かったわ。家でゆっくり休んでね。何かあったら渡辺さんとお祖母ちゃんに言うのよ」

 陽菜はこくりと頷き、また顔を伏せて朝食を食べ続けた。

 直也を送り届けて帰宅すると、陽菜はまだソファに座り、ぼんやりとしていた。

 母と渡辺さんは私の帰宅に気づくと、そっと目配せをしてきた。

 陽菜が二人に対して心を開いておらず、会話も好まないことは分かっていた。

 私は歩み寄り、優しく声をかける。

「陽菜ちゃん、何を考えているの?」

 陽菜は顔を上げ、少し迷いを含んだ瞳で私を見つめた。

「おばさん、考えてたの……パパはいつ帰ってくるのかなって」

 彼女が自分から小村望のこ...

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