第388章

甘いものは、やっぱり心をほっこりとさせてくれる。

 最初のような張り詰めた空気も、だいぶ和らいだみたいだ。

 西田蓮が、目の前のミルクティーのカップを両手で包み込んでいる。そんな彼を見るのは初めてで、思わずくすりと笑いが込み上げてきた。

 私たちのデートといえば、たいていカフェでおしゃべりするくらいだったし、ミルクティー専門店なんて場所、彼は一年に一度だって足を踏み入れないだろう。

 西田蓮はふうっと深呼吸をして、私に言った。

「もし最近、俺が君をないがしろにしたり、冷たくしたりしていると感じていたなら……それは気のせいじゃない。でも、わざとそうしたわけじゃないんだ……」

 私は...

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