第395章

「数日ぶりね……」

 私は気遣わしげに声をかけた。

「奈菜、元気だった?」

 実のところ、最近の出来事は彼女に伏せていた。

 親友に余計な心配をかけたくなかったからだ。

 それに、春城から戻って以来、小林奈菜が多忙を極めていることも知っている。蛯原友里に関する調査も、彼女は仕事の合間を縫って進めてくれていたのだ。

 奈菜は苦笑した。

「なんとかなってるわ。ただ、調査のほうはちょっと厄介ね。あの女、最近動きがないの。でも、裏で何か企んでる気がしてならないのよ」

 その言葉は、松本弘之が語っていた蛯原理久への推測と不気味なほど一致していた。

「蛯原理久も、そうなの……」

 奈...

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