第398章

「ここの2階、喫茶店みたいね……。どこか見覚えがないけれど、彼女、ここで何をしているのかしら?」

 しかも写真を見る限り、林田美玲は頻繁にここへ出入りしているらしい。

 喫茶店という言葉に、春城市にいた蛯原友里のことが脳裏をよぎる。

「この店、春城市のあの店と何か関係があるの?」

 手がかりを掴んだかもしれない。私の声色は、瞬時に鋭さを帯びた。

 西田蓮は私の手をポンポンと優しく叩く。その瞳には、意外なことに称賛の色が浮かんでいた。

「由依、君はいつも勘が鋭いな」

「こんな時にからかわないでよ……早く教えて」

 私は西田蓮を睨みつつ、その腕を軽くつねった。

 西田蓮は苦笑い...

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