第402章

 「いったい誰の子どもなのかしら。もしかして、直也をいじめてる張本人だったりして」

 そのひと言をきっかけに、教室の空気がぴたりと凍りついた。ざわついていた保護者たちの視線が、いっせいに私と西田蓮へと突き刺さる。

 胸がきゅっと縮む。反論しようと口を開きかけたところで、西田蓮がそっと、膝のあたりを軽く叩いた。

 彼のほうが先に声を出す。落ち着いていて、それでいて揺るがない口調だった。

 「そこの保護者さん。直也の父親が罪を犯したのは事実ですが、それと子どもはまったく関係ありません」

 その声を聞いた瞬間、周囲の保護者たちの顔色がさっと変わる。

 西田蓮は間髪入れず、続けた。

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