第404章

母は堪えきれなかったようで、目元をぬぐった。

「どうして急に泣くの? 順調だったって言ってたじゃない」

 私は脇からティッシュを一枚抜き取り、母に手渡す。

 母は手を振って否定した。

「違うのよ……ここ数日、あの子の送り迎えは私がしてたでしょう? だから、あの子の感情の変化には誰よりも敏感になってて……」

「この前のことがあったから、ただでさえ負い目を感じてたのに。あの子が今不機嫌なのも、前のことのせいなんじゃないかって……」

 また泣き出しそうな母を見て、私は慌ててなだめる。

「はいはい、もう泣かないで。ご飯にするわよ。後で直也に泣き顔を見られたら、また『お祖母ちゃん、どうし...

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