第411章

事故のことについてまた小言を言われそうになり、私は慌てて話題を変えると、西田蓮を急いで実家へと向かわせた。

しばらくして、私は母に電話をかけた。

母は電話口でこう言った。

「由依、今どこにいるの? 蓮くんはあなたが残業だって言ってたけれど、なんだかおかしいわよ。ここ最近は毎日帰ってきてたじゃない。今日は家に帰れないほど忙しいの?」

母の疑り深い声を聞きながら、私はこっそりと舌を出して、声を潜めた。

「そうなの、今は外回り中でね。ちょっと残業になりそうだから、今日は帰らないわ。夕飯はいらないから。帰るのは二、三日後になると思う」

それを聞いた母は、さらに問い詰めてくる。

「二、三...

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