第415章

  西田蓮も私も、まともな説明をしている暇なんてなかった。ただ「とにかく向こうで話す」とだけ告げる。

  土砂降りの雨音を背景に、私たちの計画は一気に加速していく。

  創立記念パーティーは、もはや囮なんかじゃない。網を締める瞬間そのものだ。

  もし私が入院なんてしていなければ、きっと全部現場で自分の手で動いていただろう。

  西田蓮と松本弘之は、その夜のうちに人を集めて会社中を洗い出した。結果、要所という要所から盗聴器が見つかった。

  なかでも背筋が凍ったのは、私の専用ラウンジ――ソファの隙間にまで、極小の機器が仕込まれていたことだ。つまりあいつらは、来客を装って何度も、私の...

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