第416章

石原実花はその隙を突いて踊りかかり、蛯原理久へ向かって鋭く刃を突き出した。

 場は一瞬にして混沌と化した。

 四方八方から蛯原理久の手下が押し寄せる中、西田蓮と松本弘之が私と実花を庇うように立ちはだかる。

 私たちは応戦しながら、じりじりと後退した。

 その混乱の最中、不意に蛯原友里が実花に飛びかかり――二人はもつれ合うようにして階段を転げ落ちていった!

「友里!」

 蛯原理久が初めて焦りの色を浮かべ、後を追おうとするが、すかさず松本弘之がそれを阻む。

 私はその隙に、友里が落とした携帯を拾い上げた。画面には受信したばかりのメッセージが表示されている。

『RX口座残高ゼロ。ヒ...

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