第425章

母さんの声は、微かに震えていた。

先生はそんな母さんの様子を見て少し慌てたようだったが、その口調には明らかな謝罪の色が滲んでいた。

「直也くんの件につきましては……これまでの経緯を含め、深くお詫び申し上げます。例の、直也くんをいじめていた生徒たちには学校側として厳重に指導を行いました。今後、二度とこのような事態が起きぬよう管理体制も強化いたします」

「私どもにできる精一杯の処分は、現状ではこれが限界です」

私は小さく頷き、張り詰めていた胸を少しだけ撫で下ろした。

「ありがとうございます、先生。直也は本当に良い子なんです。あの子が安全で、友好的な環境で成長できることを願っています。他...

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