第429章

幸いなことに、西田蓮はいつだって私の言葉を正しく理解してくれる。

西田蓮は私の手を強く握り締め、真剣な眼差しで言った。

「もちろん誤解なんてしないよ。ただ、確かに少し不愉快だったのは事実だ。でも、こうして君から話してくれて嬉しい」

私はそこでようやく安堵の息を吐いた。

「わかったわ」

「じゃあ、とりあえず戻ろうか?」

西田蓮は頷くと、私を車へと促し、すぐにエンジンをかけた。

帰りの車中で、私は創立記念パーティーでの出来事を反芻していた。

あの日、私たちは蛯原理久への対応に追われて慌ただしかったけれど、実際のところ、パーティーの進行自体は悪くなかったはずだ。北川歩美と永瀬里美が...

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