第55章

私と田中奈美は赤ちゃんの服を買うため、買い物の街へと向かった。

他でもない、小林奈菜と弁護士がいるレストランが、この通りにあるからだ。

私と田中奈美は通りの角で車を降りた。私は彼女に言った。「久しぶりに買い物に来たわね。せっかくだから色々見て回って、家に何か買って帰りましょうか?」

田中奈美はもちろん異論なく頷いた。

私は田中奈美を連れて前へ進むと、すぐに小林奈菜が言っていた例のレストランが見えた。

その前に、私はすでに小林奈菜にショートメッセージを送ってあった。こちらで問題が起きたため、少し遅れるかもしれないこと、そして先に私の資料を弁護士に見せておくように、と。

私と田中奈美...

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