第61章

「何が百万だって?」

翔太には理解できなかったが、私には分かった。

壁にもたれかかり、思わず笑みがこぼれる。

愛美が以前彼女に話していた、投資リターン率二百パーセントというプロジェクトのこと、彼女はまだ覚えていたのだ。

「前にあんたに話した儲け話よ。上村さんが私を誘ってくれたんだから、さっさと金を用意しな」

翔太の声は、抑えつけられていた。「そんなの本当のはずがないだろ? 愛美に騙されたんじゃないのか? そんなに儲かるプロジェクトがあるわけないだろ?」

「分からないなら口出ししないで!」蘭はすぐさまカッとなった。「上村さんが誘ってくれたのに、嘘なわけないでしょ? きっと彼女のお父...

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