第742章 マジックを披露する

西田蓮と視線を交わしてから、高橋文也に向き直る。

「どうして、このチャリティーディナーが危ないって分かったの?」

「……なんとなくの勘ってやつだよ。それに、こんなにコソコソ開催されるチャリティーディナーなんて、俺は見たことがない」 

 眉間にしわを寄せながら、高橋文也が言う。

 その言葉を聞いた途端、胸のざわつきが一段と増した。けれど、少なくとも私の知る限り、このチャリティーディナーはべつだん秘密主義というほどでもない。

 どうして高橋文也の口ぶりは、まるで触れてはいけない何かに関わったみたいなんだろう。

「具体的に、どこが“神秘的”だと思ったの?」

 頭に浮かんだ疑問を、その...

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