第183章 親子として認め合う

車はゆっくりと走り去っていく。谷口美桜はずっと窓の外を見つめたまま、胸の奥に苦いものを抱えていた。

山﨑蓮がわざとなのかどうかは分からない。けれど――彼が自分のDNAを欲しがっているのは、間違いない。

山﨑グループ傘下の病院なら、最短で2時間もあれば結果が出る。ということは、もう親子鑑定の報告書を手にしているのだろうか。

考えごとに沈んでいて、山本由樹がどこへ向かっているのか、美桜は気づかなかった。

車が停まった瞬間、ようやく顔を上げて目を見開く。

「山本さん……病院? どうして病院に」

「用がある」

山本由樹はドアを開け、顎で促した。

「行くぞ?」

美桜は疑わしげに彼を見...

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