第199章 会議

病院へ戻る途中、谷口美桜は結局、起きたことを包み隠さず山本由樹に話した。

山本由樹は少し意外そうに眉を上げる。

「大野直哉ってさ……君のお母さんの遺産を餌にして、本当の後継者を炙り出して、それから――」

運転しながら、首をかき切る仕草をしてみせる。

「まさか」

谷口美桜はどこか茶化すように言った。

「山本さんが私の盾になってくれてるんですから。誰も変な真似できませんよ」

「俺、いくら投資したと思ってんの」

山本由樹は苦笑する。

「協力相手のためにわざわざ敵を作るほど、お人よしじゃない。……よほどの理由がない限りな」

そう言って車を路肩に寄せ、停めた。

熱を帯びた視線が、...

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