第202章 実家に来る

2人が空港に着くころには、山本由樹のほうにもう情報が入っていた。

「住所、割れた。郊外らしい。……なあ、俺ら2人でこのまま突っ込んで、中の連中に叩き出されたりしない?」

「しない」

谷口美桜は、山本由樹の少々派手な格好を横目で見た。

レオパード柄のシャツに白いパンツ。サングラス。口元には、どこか遊び慣れたような笑みまで浮かべている。

美桜は真面目に頷く。

「その身分なら、追い返すなんてできないよ」

「大野家の人間が、俺を知ってるって?」

山本由樹が眉を上げる。

「知ってる。間違いなく」

美桜は彼から視線を外し、声音もどこか淡い。

「大きい家の使用人は、清掃員でさえ重要人...

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