第240章 新プロジェクト

オーロラ・バイオが山本家と手を組んだことで、新薬開発の進捗は目に見えて加速した。

谷口美桜は、手元にあったいくつかの薬をそのまま共同開発の枠に乗せ、販売が始まると同時に市場から歓迎された。

もともとそれらは、山﨑グループ向けに用意していたものだ。価格は抑えめで手に取りやすい。何より、長期服用が必要な患者が多い。

一見すると、一つひとつの利益は小さく見える。だが積み上げれば利益は大きいし、会社の評判を底上げする効果もある。

以前の山﨑蓮は、そんな薬に見向きもしなかった。ところが今は、山本由樹が宝物みたいに扱っている。

「まさか新薬が出てすぐに、ここまで数字が伸びるとはな」

山本由樹...

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