第42章 原点に戻る

三浦剣太は目の前の光景を確認した瞬間、背後のドアを反射的に閉めた。

バンッ!

山﨑蓮の理性がふっと戻った、その次の瞬間。身体は糸が切れたようにソファへ倒れ込み、そのまま意識を手放した。

下山柚奈の顔に一瞬だけ焦りが走る。けれどすぐに平静を取り戻し、手早くスカートを身に着け直すと、どこか気まずそうに口を開いた。

「剣太さん? どうしてここに……?」

三浦剣太はすぐに答えない。のんびりと部屋へ入り、二人の間に視線を往復させた末、完全に泥酔している山﨑蓮の顔で止めた。

「どうして来た、だって?」

わざとらしく言葉をのばす。

「外で野垂れ死にでもされたら面倒だろ。親切で様子見に来ただ...

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