第19話大きくて暑い

ミランダはクリフトンの声を聞き、まるで感電したかのように手を引っ込めた。

だが、自分が滑りやすい浴室の入り口に立っていることを忘れていた。手を引いた瞬間、足元が滑った。

「あっ!」

彼女は悲鳴を上げながらバランスを崩し、車椅子に座るクリフトンの膝の上へと真っ直ぐに倒れ込んだ。

すべては一瞬の出来事だった。クリフトンは反射的に手を伸ばして彼女を受け止めようとしたが、その勢いまでは予測しきれていなかった。

さらに悪いことに、ミランダは体勢を立て直そうと空中で必死に手をばたつかせ、あろうことか彼の腰の下にある、硬くて熱いものの上に正確に着地してしまったのだ。

時間が止まったかのように思えた。

辺りに...

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