第295章 学校理事が自ら訪れる

山口誠司の車がキャンパスに乗り込んだとき、ちょっとした騒ぎが起きた。それが学校理事の車だと気づいた者がおり、校長もすぐに知らせを受けて慌てて駆けつけてきた。だが、誠司が娘の用事で来ていると知ると、すぐにご機嫌取りに出るようなことはせず、用件が済むのを待ってから挨拶しようと控えに回った。

山口誠司と山口美崎が事務室の外に着いたとき、ちょうど中から中年女の声が聞こえてきた。

「夏美、あんたって子は本当に冷血ね。私やお父さんへの敬意の欠片もないじゃない。結子の言っていたことは本当だったのね、あの子を妹だなんて少しも思っていないんでしょ。私たちがどうすれば、スポーツ用品の調達で結子を陥れたと認め...

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