第302章 同期の新人

スターライトプロダクションに到着した時、約束の時刻まで残りわずか5分となっていた。

山口夏美が会議室のドアを押し開けると、中にいた3人の若者が一斉に彼女の方へ顔を向けた。女の子が1人と、男の子が2人。いずれも若々しく、今どきの洗練された格好をしている。女の子の名前は折内美奈子。華京映画大学の3年生だ。彼女と男子2人はすでに顔見知りのようで、リラックスした表情で言葉を交わしていた。

「あら、もしかしてスタッフさん?」

活発な性格の折内美奈子が、愛想よく笑いかけてきた。

山口夏美は低い声で答える。

「違います」

それだけ言うと、空いている席を見つけて腰を下ろした。まったく愛想のない彼...

ログインして続きを読む