第304章 エースマネージャー

 一斉に視線を向けられ、折内美奈子は恥じらうようにうつむいて微笑んだ。学生時代から常に注目の的であり、周囲の視線を浴びる快感には慣れっこだったが、芸能界に入ってもなお、自分がここまで輝けるとは予想外だった。この業界において自分の容姿などありふれた部類だろうと思い込んでいたものの、今日こうして二人のマネージャーから奪い合いを演じられたことで、彼女の自尊心はまたしても急上昇していた。二人のマネージャーをちらりと見比べ、少し考えた末、彼女は自分の契約書を安場秋子に差し出した。

「秋子さん、やっぱり私、あなたにお願いします。これからご指導のほど、よろしくお願いしますね」

 安場秋子は勝ち誇ったよ...

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