第347章 男を家に連れて帰る

中重慎は何も考えずに、二つ返事で秋道逸美の頼みを引き受けた。

「逸美さん、安心してよ。あの山口夏美は何かと君に盾突いているみたいだけど、彼女のドラマの審査は絶対に僕が通さないから。でも、君は最近仕事ばかりで、もう半月も会えてないね」

秋道逸美は彼が快諾してくれたのを見て、内心ほくそ笑みつつ、声のトーンをぐっと甘くした。

「明日の夜、いつもの場所で会いましょう。でもね、審査を少し遅らせてほしいだけなの。彼女のドラマの放送が、二ヶ月後になるくらいが一番いいわ」

彼女は心の中で密かに計算していた。二ヶ月後には、昔からのライバルである白巧児の新しいドラマが放送される。山口夏美と白巧児、この二...

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