第46章 校内一の美人コンテスト

中山琴子が不満げに口を挟んだ。「結子がこんなに怪我してるのに、それでもいじめる気だってことよ! このアドバンテージは絶対いただくって言ってるの!」

山口夏美は両手を広げ、自信に満ちた笑みを浮かべた。「私は一度しかプレーしません。私が入らなかったボールは全部彼女の得点にします。これで勝敗を計算するなら、私が有利とは言えないでしょう?」

審判は困惑した表情を浮かべた。「しかし、それでは君に不公平だ」

中島結子は心中でほくそ笑んだ。山口夏美もずいぶんと思い上がったものだ。本当に一度もミスしないと保証できるのか?

彼女が一度でもミスすれば、自分はプレーせずとも試合に勝てる。儲けものだ...

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