第12章:今夜のあなたは美しい

ブライオニー視点

空気が変わるのがあまりに速くて、実際に温度がすっと下がった気さえした。三つ子は互いに目を交わし、「ややこしい」とでも叫んでいるみたいな顔をする。

「どんな噂?」レイラが訊いた。

「ヴィクトリアがさ、みんなに言いふらしてるんだ。自分が将来のルナになるって」ノアが言う。「三つ子と特別な関係があるとか何とか」

「ふざけてる」レイラは眉をひそめた。「なんで自分で勝手に決められると思うわけ?」

気まずい沈黙。マクスウェルが咳払いをした。「それが……複雑で」

「去年の夏、俺たちがやらかした」クリストファーの声が固くなる。「訓練の締めのパーティで、飲みすぎて……」

「ほんとに...

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