第32話誰にも迷惑をかけたくない

ベンジャミン視点

四時に目が覚めた。ソファで寝落ちしたせいで首がきしみ、ひどい寝違えになっている。娯楽室は薄暗く、バーのあたりだけがかすかに光っていた。ノアはまだ床で伸びていて、ぐうぐうといびきをかいている。イーサンとレイラの姿はどこにもない。

クリスの部屋を確認しに行った。ブライオニーがいるはず――そう思ったのに、あったのは置き手紙だけだった。

「朝ランに行ってくる。トレーニングでね。―B」

俺はマックスとクリスにメッセージを送った。数分後、二人はぼさぼさの髪のまま現れたが、目だけは冴えていた。視線を交わす。ノアは俺たちに、ブライオニーの荷物をレイモンドの家から移してほしいと言ってい...

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