第79章:いじめはここでは歓迎されない

ブライオニー視点

過酷な訓練が何日も続いたというのに、眠りだけはどうしても訪れてくれなかった。セレナ女王の前でつまずく自分や、晩餐で間違ったフォークを使ってしまう自分の姿ばかりが頭に浮かぶ。初めて会ったとき、女王は終始やさしくしてくれた――けれど、それがかえって、失望させてしまうのが怖くなる理由になっていた。

子どもの頃にかじった程度の礼儀作法なんて、とっくに記憶の底に沈んでいる。ああいうのは将来のベータであるノアのためのもので、私のためじゃない。私が身につけてきたのは戦い方であって、デザート用のスプーンがどれかなんて知る由もない。もし恥をかいたら? それどころか、デレク王子に恥をかかせて...

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