第236章

水原羽の顔色がさっと変わった。

「はぁ? 誰のこと言ってんのよ。あの夜、あたしは高橋逸人と朝まで遊んでたの。あの人がどれだけあたしのこと好きか、あんた知らないだけでしょ」

あまりにも生々しい言葉に、その場にいた連中はそろって言葉を失う。

水原羽は、水原蛍が信じていないと見るや、その場であの日こっそり撮った動画を取り出した。

あの日、カラオケで彼女は用心して、最初から動画を仕込んでいた。いざという時、切り札にするために。

ただ、その後どういうわけか意識を失い、目を覚ました時には録画も途中で切れていた。けれど、下半身の痛みと全身のだるさが雄弁に物語っていた。二人は確かにやった、と。しか...

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