第230章 応援しに来た

車がキャンパスへと滑り込むと、遠目からでも大学幹部たちがずらりと並んで待ち構えているのが見て取れた。正門から構内の主要道路に至るまで、仰々しい横断幕が掲げられている。

『華盛グループ藤原社長、御来臨歓迎』といった文言が躍るその横断幕に加え、花壇や植え込みの至る所に色とりどりの小旗がはためいている。事情を知らない者が見れば、国家レベルの要人でも訪れるのかと勘違いしそうな光景だ。

その大げさな歓迎ぶりを目の当たりにして、林田ククの胸中は少々複雑だった。

同じA大学の出身だというのに、藤原深はいきなりこのVIP待遇だ。一方の自分はといえば、ただの「おまけ」としてその光に肖っているに過ぎない。...

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