第234章 元凶

怒鳴りつけられた林田清は、驚きのあまり硬直した。唇を噛みしめ、媚びるような、それでいて悔しげな視線を向ける。

「咲太様、わたしだって被害者なんです……」

その言葉に、藤原咲太は呆れを通り越して失笑した。

「お前が被害者だと? じゃあ俺はどうなる? 大事な説明会を林田家の連中が台無しにしておいて、よくもまあ被害者面できたもんだな」

林田家の人間と関わると、ろくなことがない。

藤原咲太の容赦ない言葉に、林田清はぐうの音も出ず、忌々しげに口をつぐむしかなかった。ふと顔を上げると、そこには藤原深の氷のように冷たい視線があり、彼女は思わず身震いした。

藤原深は底知れぬ闇を宿した黒い瞳で彼女...

ログインして続きを読む