第256章 明日には埋葬を

田中はすぐに薬を届けてくれた。林田ククの顔色が優れないのを見て気遣いの言葉をかけ、さらにこの薬に何か問題があるのか、なぜわざわざ病院へ持ち込むのかと尋ねた。

「何でもありません。ただ、成分を少し調べたいだけですから」

林田ククの口調は淡々としていて、まるで些細な出来事のようだった。田中は不思議に思ったものの、それ以上深く考えようとはしなかった。

林田ククは薬を受け取ると彼を帰し、それを医師に手渡した。

医師が薬を検査に回している間、ちょうど朝日明美から電話がかかってきた。

彼女の声には心配の色が滲んでいる。

「ククちゃん、今どこにいるの?」

林田ククは静かに答えた。

「先生の...

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