第270章 帰ってきた

祖父は鼻を鳴らして言い放つ。

「自分に甲斐性がなくて嫁の心も繋ぎ止められんくせに、今度はその責任を全部ククちゃんに押し付ける気か? 藤原家はいつから、お前のような情けない男を育てた覚えがあるんだ」

藤原は即座に否定した。

「俺は責任転嫁なんかしてない!」

「はいはい、どうだかな。自分の胸に聞いてみることだ」

祖父は面倒くさそうに手を振り、深いため息をついた。

「あの時、ワシが葬儀でククちゃんとのことに口を出さなかったのはな、式が終わってからお前が連れ帰って、しっかり慰めてやると期待していたからだ。事情をちゃんと調べて、嫁の名誉を守ってやると信じていた。それなのにどうだ。向こうの祖...

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