第272章 避妊手術を受ける

その後、青山静は例の薬を手に入れ、治療のためだと言い張った。自分は女だから藤原深よりもこういうことには詳しい、これを飲めば林田の体調は最速で整い、今朝にでも藤原家に跡取りをもたらせるはずだ、と。

当時の深はそれが気にかかり、念のため田中に処方箋を確認させた。それが子宮を温めるための漢方だと判明し、林田自身も飲んで特段の不調を訴えなかったため、ようやく安堵してそれ以上漢方の件には口出ししなくなった。

だが、林田はその薬を飲むのを酷く嫌がり、そのせいで深とは幾度となく衝突した。

ある時、激しい口論の末、深はそのまま病院へ向かい、手術を受けた。

迎えに行った田中は、あまりの衝撃に言葉を失っ...

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