第315章 幼い頃のトラウマ

林田ククは口角を上げ、笑みを浮かべて「うん」と頷いた。

「猫ってとても可愛いですし、すごくおとなしいんですよ」

彼女も幼い頃に一匹飼っていたことがある。しかし彼女が学校に行っている間に、林田清が部屋に忍び込んでわざと猫を驚かせたのだ。強いショックを受けた猫は、そのまま死んでしまった。

その出来事は彼女の心にずっと後悔として残っていた。その後、藤原深と結婚し、家で一人で過ごす退屈さから、再び猫を飼いたいと思うようになったのだ。

だが、あのクズ男である藤原深が設けたルールはあまりにも多すぎた。どう見ても猫を愛するような人間には見えないし、何より気性も荒い。林田ククは二の舞になることを恐れ...

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