第321章 嘘が暴かれる

藤原深のこの不可解な行動に、林田ククは完全に頭を悩ませていた。

なぜ一言の相談もなく、彼女の名義に不動産を移したのか。彼は自分のことなど好きではないはずなのに。

家は他の物とは違う。それは安心感の象徴であり、男が家を譲ってくれるということは、それだけ相手を大切に思っているという証拠だ。

林田ククは以前、ネットサーフィンをしていて、家を巡って揉める夫婦の修羅場を数え切れないほど目にしてきた。多くの男は結婚前から家のことで打算を巡らせているものだ。

一方で、多くの女性が「夫が家の名義に自分の名前を入れてくれないのに、ローンの共同返済は求めてくる。どうすればいいか」とネットの掲示板で助けを...

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