第325章 訴えの取り下げ

林田清も明らかにこの衝撃的な事実に驚愕し、信じられないという様子で水原祥子を振り向いた。

「お母さん、それって本当なの? 林田ククはお父さんたちの本当の子供じゃないって」

水原祥子は極めて冷静に頷いた。今日、林田山がこの秘密を暴露することをあらかじめ知っていたかのようだ。

林田清は彼女のように落ち着いてはいられず、たまらず問い詰めた。

「じゃあ、どうして今までそのことを教えてくれなかったの」

幼い頃から林田ククが気に食わなかったのも無理はない。血の繋がりもない赤の他人が自分の家に住み着いていたのだから、心の底から毛嫌いするのも当然だ。

水原祥子の視線が林田ククへと注がれた。まるで...

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